若手社員を使えない上司は、会社にとって
会社の役職者の中で、若手社員の方々に対して、不満を持っている方は、いらっしゃいませんか?
「あいつは、仕事が出来ない」とか思って、その若手社員と対応しているとしたら、本当に仕事が出来ないのは、
あなた自身になります。
あなたが、仕事が出来ない事を示す考え方に、あなたが、若手は、仕事を出来ないという考え方になります。
この事を、上司としてあなたは、理解する事が出来ますか?
トップの方は、もし、この文を読まれましたら、同意することが出来ますか?
私は、トップの方が、この事を理解する事は、会社が生き残っていく上で、とても重要な事だと思います。
最近は、人手不足で倒産する会社が多くなってきているとの報道が出ています。
人手不足になる原因の一つとして、考えられるのが、社員の方々が辞めてしまう事です。
社員が辞める原因は、辞めた社員の方々を会社の上の人達が、認めて働いてもらっていなかったからだと私は、
思います。
まず、「徒弟制度」の様な考え方を上の方が持って若手社員に対応しているとしたら、
会社では、社員が辞める一番の危険な考え方です。
実際に会社で研修をしていてよく思う事で、上の社員の方々に対して、指導する事があるのですが、
若手社員と上の社員が、一緒に研修をやる同じ研修を実施しますと、上の社員の人が、
頭ごなしに若手社員をその場で、
「若いもんが、もっと前に座るもんだ。もっと前に座れ」「お前がやれ」という様な言葉を、
上の者が、若手社員に対して、発している場面によく遭遇します。
私は、その場で、「この研修は、若手も上の方もないです」と指導していきますが、
そのような態度を取る上の方々が、よくいらっしゃいます。
これが、なぜいけないか?
これからの時代は、これからの時代に合った若手の考え方も、重要になってきます。
社会も社会の仕組みをそれに合わせて変えてきています。
上の社員が、今迄のやり方や考え方を通そうとした場合で、
若手社員は、それを理解出来ないという状況があったときは、
押しつけていくと若手社員は、納得しません。
若手社員が、納得するには、上の社員が考える事を説明して、若手社員が、自分の考え方を話して、
お互いがコミュニケーションをして、いく必要があります。
人が、辞めないように賃金を上げていき、それが元で、倒産しているとのことが、
倒産の原因に書かれていたりしますが、
上の社員からのあからさまな上から目線で、自分を認めてくれないような言動や行動に対して、
社員が辞めてしまう原因の一つは、賃金の差ではなく、会社として上の者が、自分を認めてくれているのか、
認めてくれていないかだと私は、思っています。
もし、自分を認めてくれて、部門の仕事を上の人も若手も皆が、心から一生懸命一緒に働くような環境がある場合、
多少の賃金の差では、辞めないと思います。
徒弟制度のような態度を取る上の社員の方々が、存在する会社の研修をやる時は、あえて若手社員と上の社員、
年配の社員を一緒の研修に参加させて実施します。
その効果がある研修は、「アサーティブ・トレーニング」です。
これは、一対一で、対面して、課題に対して、自分の考えを相手に話、
相手の人は、何も言わずに最後まで聞くというトレーニングです。
そして、交代して今度は、逆を実施します。
このアサーティブ・トレーニングを実施する事よって、相手の人が何を考えているかが、よくわかります。
課題について話すのですが、課題として例えば、「自分が今一番仕事で、困っている事」という様に与えます。
その課題に対して、若手が話、上の人が、口を挟まずに最後まで聞く。
交代して、上の者が、若手に対して、自分の困っている事を話して、
若手が上の人の困っている事を聞くことを実施します。
そうすると上の方は、この若手は、こんなことに困っているのか?
上の方は、自分は困っていないと思っていても課題が与えられたので、良く考えて、
何か困っている事を若手に話すと
と知ることが、出来ます。
普段の仕事では、なかなか出来ない事を、時間をとって「研修」という場を作り、理解してトレーニングして、
身につけていきます。
これは、とても重要な事です。
そんなことは、必要ない。時間のムダだと思われると、社員の方が、自分の事を上の人は、
認めてくれていないと思い、
徒弟制度がある仕事が存在する事は、理解しますが、会社は、新しい事をどんどん取り入れて
いかなければならないので、
「徒弟制度」の様に下の社員を使う事は、上の社員にとっては、楽な事ですが、会社にとっては、危険な事です。
そのようなやり方をとる上の社員は、若手を使えない社員です。